建築学科の概要
紀元前1世紀に活躍したローマの建築家ヴィトルヴィスは、自ら著した建築書の中で「建築とは強・用・美を兼ね備えた総合芸術である」と述べています。
現代においても建築学は、工学の範疇に入っているものの、人間生活を直接支える器を創造する学問であるだけに、人間との関わりが特に深く、また、高度な芸術的センスが要求される点において極めてユニークな学問といえます。
工業化の進展があらゆる分野に波及し、人間生活を味気ないものとしつつある現代社会を考えると、いかにしたら人間生活に潤いを与えその活動を実り多いものにするかが、これからの建築学の大きな、また重要な課題であると思います。
建築学科は、このような考え方に基づいた教育課程を編成しています。最初に一般課程から初め、その基礎の上に立って建築学に特に関係を持つ、人文社会系の知識を補い、次いで建築学の技術面に必要な、工学の一般的基礎及び専門分野の基礎、更に進んで専門のいろいろな分野についての理解を種々の実験設備、CAD システム等を利用して深めるように配置しています。
最終学年においては、それまでに養った人文・社会・自然科学の知識と建築学の知識とを、一つのまとまった形に集約できるようなセミナーや卒業研究を学生個人別に指導しています。
こんな人にあっています
- 建物や地図を見ることが好きな人
- 絵や作品を見たり作ったりすることが好きな人
- 数学や理科の授業が好きな人
- 技術や家庭科及び美術の授業が好きな人
- 人や街を支える仕事につきたい人
- 建物を作る仕事をしたい人
学習内容
1学年 | 情報基礎、建築設計製図Ⅰ、建築CAD、建築構法・木造構造 |
---|---|
2学年 | 建築CADⅡ、建築設計製図Ⅱ、空間デザイン、建築構造力学Ⅰ、製図演習 |
3学年 | 応用物理学、応用物理基礎、技術表現法、建築設計製図Ⅲ、建築計画Ⅰ、建築計画Ⅱ、日本建築史、建築構造力学Ⅱ、建築材料、建築環境工学Ⅰ、建築環境工学Ⅱ、物理Ⅲ |
4学年 | 統計学、解析学、建築設計製図Ⅳ、建築計画Ⅲ、都市計画、西洋建築史、建築構造力学Ⅲ、建築構造力学Ⅳ、鉄筋コンクリート構造Ⅰ、鉄骨構造Ⅰ、建築材料実験、建築環境実験、建築構造実験、建築環境工学Ⅲ、建築設備Ⅰ、建築学ゼミナール、校外実習 |
5学年 | 建築生産、建築設計製図Ⅴ、建築法規、近代建築史、基礎構造、鉄筋コンクリート構造Ⅱ、鉄骨構造Ⅱ、建築振動学、建築防災工学、建築設備Ⅱ、卒業研究 |
取得できる受験資格
- 一級建築士、二級建築士
- 1級建築施工管理技士、2級建築施工管理技士
- 1級管工事施工管理技士、2級管工事施工管理技士