環境都市工学科の概要
これまで、高速道路、国際空港、新幹線、ダムなど、我々の生活の利便性・快適性の確保のために計画し建設された大型プロジェクトも、緑豊かな国土や自然を破壊したり、歴史的文化的遺産などを消滅させた部分も多くありました。最近になって、地球規模での自然環境の保全や生態系の保護、更には文化的遺産の保存が再確認されるようになってきました。
環境都市工学科では、豊かで快適な生活空間の創造のための建設技術に加えて、自然環境及び文化的歴史的遺産など、人類にとってかけがえのない財産を将来に向けて保存すべく、新たに環境保全技術と持続可能な開発技術を教育することを目標としております。環境都市工学科での授業科目は、基礎科目、共通専門科目、都市建設系科目、環境系科目、その他の五つに分類されています。基礎科目では専門科目を学ぶ上で必要な理数系及びコンピュータに関する科目として応用数学、情報処理などを、共通専門科目では応用的な専門科目を学習する上で基礎となる測量学、 構造力学などを学びます。都市建設系科目では都市の計画及び建設技術に関する建設管理計画、都市計画などを、環境系科目としては環境問題及び環境保全技術に関する環境工学、環境アセスメントなどを学びます。更に、修得した学力を基礎に実験実習や卒業研究を通して環境保全技術と持続可能な開発技術を習得させています。また、進んで技術革新の時代への適応を容易ならしめるためにコンピュータに関する授業科目をふんだんに取り入れ、情報化社会に適応できるエンジニアの育成を目指しています。
こんな人にあっています
- 自然が好きな人
- まちづくりがしたい人
- 防災について興味がある人
- 公務員を目指している人
- 大きなものを作ってみたい人
学習内容
1学年 | 情報基礎、環境工学基礎、防災リテラシー、測量学Ⅰ、測量実習Ⅰ、建設材料学Ⅰ、環境都市工学基礎演習 |
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2学年 | 測量学Ⅱ、建設材料学Ⅱ、測量実習Ⅱ、構造力学Ⅰ、設計製図基礎、地球環境科学、コンクリート構造学Ⅰ、都市づくり入門 |
3学年 | 応用物理学、測量学Ⅱ、測量学実習Ⅱ、水理学Ⅰ、構造力学Ⅱ、土質力学Ⅰ、コンクリート構造学Ⅰ、水環境工学、物理Ⅲ、環境都市工学実験Ⅰ、プロジェクトデザイン、構造力学Ⅱ |
4学年 | 統計学、解析学、情報処理Ⅲ、設計製図Ⅱ、交通工学、社会システム計画、水理学Ⅱ、水理実験、構造力学Ⅲ、土質力学Ⅱ、コンクリート構造学Ⅱ、計画数理、都市計画、環境衛生工学、環境計測実験、河川工学、環境都市工学創造ゼミ、環境都市応用工学、校外実習 |
5学年 | 設計製図Ⅲ、道路工学、工学水文、建設施工、地盤防災工学、リモートセンシング、産業倫理、水域環境、鋼構造、卒業研究 |
取得できる受験資格
- 測量士
- 1級、2級土木施工管理技士
- コンクリート主任技師