第29回全国高等専門学校プログラミングコンテストが10月27日と28日にアスティとくしま(徳島県阿南市)にて開催されました。今回の大会テーマは「ITの未来はここにあるでないで!」。「あるでないで」とは、徳島の方言で「あるじゃないか」の意味で、日々の練習の成果が実った結果をご報告いたします。
競技部門
競技部門は決勝トーナメント進出(ベスト8)を果たしました。今年度の競技部門は「巡りマス」という人を駒に見立てた陣取りゲームでした。敵の動きを読み取り、AIに情報を入力し、AIからの指示を味方へ伝えるという一連の動作を1ターン20秒という短い時間の中で繰り返した司令塔の学生はさながら「将棋の早指し」を行う棋士のようでした。駒への指示には声を使うこともできず、試合中は人とAIが頭脳をフル回転させて互いの陣地をとりあいました。
本校は予選リーグを通過後、岐阜高専、ハノイ国家大学を破りベスト8まで残ることができました。
自由・課題部門
自由・課題部門では予選に応募した4チーム中、課題部門2チームが本戦進出し、1チームが全国3位相当となる特別賞、もう一方のチームも企業賞を頂きました。課題部門のテーマは「ICT の活用による地域活性化」です。
特別賞を受賞した「ローカルコネクト」は天白区区役所職員と協力により高齢者向けの高機能な回覧板を実装し実際の区民に使ってもらった成果が評価されました。チームとしてはプログラマだけでないバランスの良さが受賞に繋がりました。
企業賞を受賞した「フードコネクター」は、食品ロスを抑制するためにスマホでAIを使った食品登録行い、買いすぎたものを地域の人とわけあうことができるスマホアプリです。目のつけどころは学生らしくとても良く、その設定が評価され企業賞につながりました。