令和7年5月9日(金)から2日間にわたって開催された第6回全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト(DCON2025)にて、豊田高専の「NAGARA」チームが最優秀賞を受賞いたしました。
DCONは、高専生を中心としたチームで「ものづくりの技術」と「ディープラーニング」を活用した作品を制作し、その作品によって生み出される「事業性」を企業評価額で競うコンテストで、今年度は過去最多の95チーム(42高専)が参加しました。
NAGARAは情報工学科の第5学年の学生が主体となり、情報科学専攻学生1名および情報工学科第3年学生1名を加えた計7名で発足したチームです。学生たちは、未だにデジタル化が浸透していない「介護業界」に着目し、「AI」の力によって介護の在り方に革新を与えることを目的として本コンテストに挑戦しました。
介護業界は深刻な人手不足のためデジタル化(介護DX)が求められています。しかし、現状では「職員のスキル不足とDXノウハウの不足」によって既存のソリューションでは介護DXを達成できていません。そこで、介護事業所施設40社を超えるヒアリングのもと、AIによる音声認識とリアルタイム文字起こしによって介護士と高齢者が会話するだけで記録に反映する独自ウェアラブル端末のサービスを開発しました。さらに、記録書・議事録自動作成機能やAIチャットによる介護者記録検索機能も有しており、これらにより事務作業時間を年間10,000時間の削減が見込めます。
彼らが作り上げた作品の企業評価額は「7億円」となり、これはDCON2023(3.5億円)、DOCN2024(4億円)の最優秀賞作品と比較しても大変高い評価を得ています。審査員からは「介護という社会課題の大きさに加え、圧倒的な現場感が伝わってきた点を高く評価しています。」といったコメントをいただいており、今後起業に向けた作品のブラッシュアップにも注目です。
【DCON公式ホームページ】
https://dcon.ai/
【審査結果】
https://dcon.ai/news/20250510001/
【本選アーカイブ】
https://youtu.be/gbulH1etEHU
【NAGARA公式ホームページ】
https://nagarainc.com
【NAGARA公式X】
https://x.com/NAGARA_inc
【最優秀賞受賞の様子】
【参加した学生】